N-Roboとは,2001年に始まった長野県中学生ロボットコンテスト大会を始めとする,長野県内の中学生ロボコンの取り組みである。長野県内の中学校技術科の先生方が運営をしている。N-Roboの中心となる11月の県大会では,毎年30校,100チーム以上が参加し,そのアイデアを競い合っている。
(1)アイデア1st!
 ロボコンはアイデア対決だと言われるが、どうしても上の大会に勝ち上がりになれば勝負優先に陥ってしまう。そのための弊害を少しでもなくし、あくまで優れたアイデアを競い合い、創意工夫を大事にしたいという願いから”アイデア至上主義(アイデア1st!)”というコンセプトを打ち出した。ロボットのアイデアを模擬的な特許として申請するJr.特許制度を中心に,アイデアを大切にする様々な取り組みがなされている。  例えば,予選から決勝への勝ち上がりチーム以外に優れたいアイデアを持つロボットを審査員推薦という形で引き上げたり、最も優れたロボットに与えるロボット大賞を優勝よりも上の賞としてより明確化するなどの工夫をしている。Jr.特許制度を中心取りした取り組みは,特許庁や上月情報教育財団の研究支援を受けるなど,研究としても高く評価されている。
(2)チームでの共同製作
 多くの学校では,ロボット製作は4人前後で開発部長、メカニック、エレクトロニクス、デザイナー等の役割分担をして製作を進めている。チーム全員でアイデアを練り,分業しながら、全員で力を合わせ,1台のロボットを作り上げていく。その過程で好き嫌いでない、ロボットを完成させるという目的のために集まったチームで人間関係を学ぶと同時に,分業と協業による現代の技術開発の疑似体験をすることをねらっている。
(3)独自の競技
 N-Roboでは,全国大会につながる全国の共通競技の他に,N-Roboの独自競技を設定している。独自競技は,分かりやすく,観客も楽しめるような設定がなされ,毎年新しい競技が提案されている。